動画エンコード環境再考

2年近く貯め込んでいた動画ファイルを保存用の形式に再エンコードかけているんですが、これまで再エンコード処理用に使ってきた環境もそろそろ更新しようかと考えているんですよ。

これまでの環境は2008年頃に構築したCore2 Quad Q9550のPCでソフトウェア処理しているんですが、エンコード処理にだいたい元になった動画に対してだいたい実時間比で105%の処理時間がかかっているんですよ。

これをもうちょっと高速化して、最低でも実時間比で50%前後に出来ないかな?と思っています。

なるべく投資額を押さえたいということで、現有の環境のままで出来るGPGPUを使った方法とか調査したのですが、PCでゲームとかあまりやらなくなった事もあり、どれも今時のGPGPU的使い方が出来ないか、GPGPU的には主流ではないビデオカードを積んだPCばかり。

むぅ、流石に投資額0でそんな都合のよいことは実現できないのかと思い凹んでいましたが、よくよく考えるとIntelのQSVが使えるPCが1台あることを思い出しました。昨年の今頃手に入れた最後のソニー製VAIOことVAIO Pro 13が!ノートPCなので運用上問題があるかもしれないけれど、QSVがどの程度のものか確認してみる分には問題ない!(はず)。

という訳で、ペガシスのTMPGEnc Video Mastering Works 6の体験版を使ってベンチマークをとってみました。

素材は手元にある映像からベンチマーク用にとっておいた動画から3つほど見繕って7分12秒の長さの映像を用意して使いました。

ソース映像: 7分12秒(MPEG2/1440×1080)
変換先:MP4/AVC 720×480 プログレッシブ 平均ビットレート2.5Mb

  • PC1 : Core2 Quad Q9550 ,HW支援無し ,HDD
    • 7分2秒/5分53秒/5分48秒 = 6分15秒 (対実時間比87%)
  • PC2 : A10-5700 ,HW支援無し ,HDD
    • 6分5秒/6分12秒/6分7秒 = 6分8秒 (対実時間比85%)
  • PC3 : i5-4200U ,HW支援無し ,SSD
    • 8分54秒/8分50秒/8分55秒 = 8分3秒 (対実時間比111%)
  • PC3 : i5-4200U ,QSV有り ,SSD
    • 3分0秒/2分51秒/2分39秒 = 2分50秒 (対実時間比39%)

QSVの効果すごいですなぁ、PC自体(CPU)の処理能力は従来のエンコードPCよりも数割おとる感じですが、QSVを有効にしてエンコードすると実時間比で半分以下の4割でエンコードできるようです。

出来上がったファイルの画質を確認すると、これまでのエンコード結果とほぼ同じで、私の目には区別がつけられず、環境リプレースの候補としては合格。しかし、残念なことに出来上がったファイルのサイズが感覚値ですが10%~20%ほど大きくなる傾向があるようです。

とは言え、エンコード環境のリプレースの目途がつきました!

 

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